2013年6月22日第37回ユネスコ世界遺産委員会において、日本一の山「富士山」が世界文化遺産に登録されました。登録名称は、
「Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration (富士山−信仰の対象と芸術の源泉)」です。
世界遺産の富士山
カメラマンに人気
富士山を被写体として撮影する通称「富士山カメラマン」は近年の風景写真ブームやデジタルカメラの普及により年々増え続けていました。しかし世界遺産登録により人気に益々拍車がかかりました。
最近ではSNS等インターネットの普及により撮影情報を容易に得ることが出来て定番スポットは特定され撮影する場所では場所を確保するのは容易ではなくなりました。富士山が単独峰で美しい形をしているので納得できますね。
カメラマンとしてのモラル
しかしこの美しい富士山をこれからも撮影できるのかと疑問に思うことがあります。美しい富士山はもちろんのこと、富士山周辺の環境問題は深刻な状態にあります。
またゴミの問題も深刻だと思います。富士山周辺では美化運動が盛んに行われてるようですが、少なくとも私達富士山カメラマンは自分の持ちこんだゴミくらいは持って帰ってほしいと思います。
私は、車内にゴミ袋を用意しているので自宅に持ち帰るようにしています。例えば以前フィルムカメラを使用してる頃は、フィルム装填の時にでる紙くずも落ちたら必ず拾うようにしています。
自分自身の心得として常に注意しています。
他に駐車場の車のエンジン音。少し寒くて暖気するならともかく一晩中エンジンをかけていると隣に駐車している場合仮眠ができません。特にディーゼル車などはうるさく眠れません。
外に出ると排ガスの匂いが立ち込めており全く困ったものです。最近はハイブリッドも多数見かけますがそれでもエアコン作動時はエンジンがかかるので煩いですね。
環境の破壊
撮影場所も最近は少なくなってきたようです。一部の心得のない人がいると、どれほどの人が迷惑するのかわかってるのでしょうか?
例えば西川林道、ここはあるカメラマンが撮影ポイントを作るため木をチェーンソーのようなものでなぎ倒したそうで林務事務所が激怒して閉鎖になった時期がありました。
富士山撮影の有名ポイントである櫛形林道で撮影した時、杉の木がたくさん植林されていたのですが、まだ背丈が人の身長にも達してないようなこの杉の木が十数本ナタのようなもので切られてました。どうやら撮影する場所がなく困ったあげくに木を切り倒したようです。
その場所で富士山を見ると確かに視界が広がってはいるのですが、酷いことをする人が世の中にはいます。どうして植林されているのか考えれば分かることなのですが既にカメラマン失格です。
他にも畑に入り込み足跡を散々つけて撮影する人、より良い撮影場所を確保するために無断で勝手に畑に入りしかも足跡をつけてしまう人がいます。畑の管理をしている方と少し話をしたことがあるのですが
そんなことならカメラマンが撮影対象としている木(富士山とうまく絡む)を切ってしまおうか?と考えたそうです。そこまでして撮影するのはいかがなものでしょうか?意外とコンテストなどに入選している作品の一部に
あるかもしれません。
撮影する時のマナーも考えたいものです。ロープが張られているような立ち入り禁止の場所へ入らないのはもちろんのこと、そのような「目印・立て看板」がなくてもその場所が入るのに
適当な場所ではないという判断をすることも必要です。「自分の他にあと100人、毎日その場所に立ち入ったらそこの環境はどうなるか」というような見方が、
その結論を出すのに適当かと思います。良くあるのが入っては行けない場所に一人でも入って撮影しているのを見るとそれを見てそこに一緒に入いるパターン・・・・
「みんなでやれば問題ない」的な心理です。
以前尾瀬の特集などを番組で見たことありますが、湿原を一度踏んでしまうとそれが元に戻るのに何十年もの歳月が必要だというのがありました。
一回くらいいいよな?っていう考え方はほんと正さなければならないですね。なんか、罰金などの重いペナルティなどがないと減らないのでしょうか?
富士山撮影をするカメラマンは非常に多いですが、一部のこういった人達がいると我々も同様に見られかねないので困ったものです。
その場で注意して性質の悪い人間だったりすると絡まれたりしてトラブルになるのもいやですからね。どちらにしてもカメラマンとしても最低限のモラル、マナーなどを今一度考えて、
皆でこのすばらしい富士山を気持ち良く撮影しましょう。
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