「マルミGNDフィルターを取り比べしました」
前回の記事でマルミ製のGNDフィルターを紹介しました。 やっと時間が取れてテスト撮影ができましたのでインプレッションします。その前に今回テストで使用したカメラ機材を紹介します。
カメラはニコンD810です。私の現在の主力機です。特に買い替える必要がないくらい完成度の高いカメラです(負け惜しみか?)。 レンズはナノクリスタルレンズの24-70㎜F2.8レンズですが今となってはVRが出ているので旧レンズです。しかし相変わらずのシャープな 画像なので買い替えの必要がない素晴らしいレンズです。
GNDフィルター無し画像を比較
下で紹介する画像は、某所公園で明暗差を意識するために、太陽が西に傾く時間帯に撮影をしました。まずはGNDフィルターを 使用せずカメラの設定だけで撮影した画像を3枚紹介します。絞り優先オート(補正無)
カメラ任せのオートで撮影しました。上部の太陽が飛ばない程度、下部の白い花はなんとか白い花がわかるように露光されています。撮影データ 24㎜ 絞り優先F13 1/400 ISO100 フィルター無
絞り優先オート(マイナス1段補正)
上部の空は濃度が増しましたが下部の白い花の部分は暗くなり白い花の色がわからなくなりました。撮影データ 24mm 絞り優先F13(露出-1段補正) 1/640 ISO100 フィルター無
絞り優先オート(プラス1段補正)
下部の白い花が白い花らしく表現されており、上部の空は濃度が明るくなりすぎの感じですが1番雰囲気の良いカットの気がします。撮影データ 24mm 絞り優先F13(露出+1段補正) 1/160 ISO100 フィルター無
GNDフィルター有り画像を比較
マルミ製ソフトGND16有り無し比較
左の画像はフィルター無し、右の画像はソフトGND16を使用しました。ソフトGND16の濃い部分を太陽のある空になるよう位置を調整しています。 角形フィルターなので任意の位置に上下できるのはこのフィルターシステムの特徴です。ソフトGND16を使用した画像を見てもわかるように フィルター無のカメラの絞り優先オートでプラス1段及びマイナス1段で補正した画像2枚を合成したイメージがソフトGND16で実現できています。 魔法のフィルターですね。After マルミ製ソフトGND16フィルター
マルミ製ソフトGNDとハードGNDを撮り比べ
次の画像はGNDフィルターの撮り比べです。左がソフトGND16、右がハードGND16ですが フィルターを付ける位置で多少写りは変わるかもしれませんが右のハードGND16の方が上部と下部のメリハリが はっきりとしています。ハードタイプはフィルターの真ん中ではっきりと濃度が違うため目的によって使い分けると良いでしょう。After マルミ製ハードGND16フィルター
次に順光で撮影して比較をします。太陽は西に傾き太陽光は段々と消えていくシチュエーションです。左のBeforeはカメラ任せで 撮影したフィルター無しで撮影しましたが空の明るさに露出が引きづられて下部の森の部分は暗くて何が写っているかよくわからないです。 そして右のAfterはソフトGND16を使用しました。鮮やかな緑色の新緑が現れて驚きの描写となりました。
After マルミ製ソフトGND16フィルター
この画像は右の写真をソフトGND16からハードGND16に変えて撮影しました。ハードフィルターは境目が真ん中付近で明暗が はっきりしているのですが森の部分に暗部がかかっていないためしっかりと新緑が露光されてさらに緑色が綺麗に描写されています。 ソフトGNDとハードGNDは使い分けすることで素晴らしいカットが撮影できそうです。
After マルミ製ハードGND16フィルター
マルミ製ソフトGND濃度違いを撮り比べ
次の画像はソフトGNDフィルターの濃度の違いによる撮り比べです。左がソフトGND4、右がソフトGND16です。 左のソフトGND4の場合露出倍数は2段程度ですのでこの太陽がある明暗差がある場合GND16を使用したほうが露光差が合うと思います。 上部と下部のメリハリがはっきりして空の表現、花の表現ともにベストな露光になっています。After マルミ製ソフトGND16フィルター
まとめ
マルミ製GNDフィルターは種類が豊富で一通り揃えるとなると大変ですがハードタイプよりソフトタイプが使いやすいでしょう。 朝夕の風景写真では是非1枚お手元にあると撮影に幅が広がり写真ライフが益々楽しくなります。マルミシステムは私にとってお気に入りです。 これから撮影のお供に活躍することは間違いないです。今後のシステム展開に期待したいと思います。次回のインプレッションをご期待ください。マルミフィルターウェブサイトはこちら