「山頂に閃光が走る瞬間のドラマは一度体験すると忘れられません」


ペンタックス67 300mm
F22 1/250

 ご来光を一度でも見た人は、その光を放つ瞬間に感動を覚えると思いますが、ダイアモンド富士には格別の感動があります。 独立峰であり左右稜線のバランスの取れた富士山頂から太陽の閃光が走る瞬間は、他には類のない独特の雰囲気があります。 写真としても非常に構成しやすく、特に山頂に彩雲や笠雲などがあると、最上のシャッターチャンスです。しかし、納得の いく作品はそう簡単には撮らせてくれません。だからこそ、また撮りたくなるのです。

どこで撮影できるか?

山中湖は夕日のダイアモンド富士が約20日間の長期間狙える!

撮影時期 2月1日〜20日にかけて/10月21日〜11月11日にかけて

使用カメラ ペンタックス67Ⅱ 75mm F22 1/60

山中湖北岸の長池地区付近から東岸の平野地区付近までがダイアモンド富士を撮影できるポイントである。2月1日〜20日前後 および10月21日〜11月11日前後の夕方がシャッターチャンスとなる。また湖面に富士が投影するダブルダイア富士は最高の瞬間 だが、2月は湖面が結氷していることもあるので、氷の融けている場所を探したい。

田貫湖「ホテルの目の前でダブルダイアモンド富士が撮れる」

4月20日〜26日にかけて/8月17日〜23日にかけて

使用カメラ ペンタックス67 75mm F22 1/250

4月20日〜26日前後、8月17日〜23日前後の朝、撮影場所は休暇村富士の前の展望デッキやその先の 湖畔。田貫湖は人造湖で水深が浅いため、逆さ富士が容易に湖面に投影される。そのためダブルダイアモンド 富士の名ポイントとして、全国から多くのカメラマンが集結する。ただし、ここでも必ず撮れるというものではない

富士ケ嶺・朝霧高原「県道に沿って毎日ポイントが変わる」

1月中旬〜2月中旬/10月下旬〜11月下旬

使用カメラ ペンタックス67 75mm F22 1/250

周囲が牧草地であるため、どこからでも雄大な富士山が望め、ダイアモンド富士の撮影も可能なポイント。 ダイアモンド富士は1月中旬〜2月中旬及び10月下旬〜11月下旬と比較的長期間チャンスが続く。県道 71号線を毎日南北に移動すれば、お気に入りの構図を構成することもできるだろう。




都会からでもダイアモンド富士は撮れる

都心からは山頂の幅と太陽の直径が同じ大きさの迫力あるダイアモンド富士となる。

使用カメラ ペンタックス67 400mm リアコン2× F16 1/125 +2増感
離れた場所からダイアモンド富士は狙える。富士山から100キロ程度離れているため、空気の澄んだ日でないと撮影は 困難である。冬型の気圧配置で北西風が強い日に狙うと良いだろう。

ダブルダイアモンドは最上の富士山写真だ

 山頂からピカッと閃光が走る瞬間は、息をのむくらい感動するものだ。晴れてさえいれば、場所を移動しながら 一年中どこからでも狙うことが可能なダイアモンド富士は、初心者でも入門しやすい被写体である。撮影を始めて間もないころ はダイアモンド富士の撮影だけでも感動すると思うが、日々撮影を続けていると徐々に彩りが欲しくなり、雲とダイアモンド富士、 逆さ富士とダイアモンド富士、逆さ富士を投影したダブルダイア富士、笠雲とダイアモンド富士などダイアモンド富士を取り巻く さまざまな瞬間を狙いたくなる。これで完結ということがないため、撮影するたびにいろいろな想像をかき立てられる。いつまでも 魅力の尽きないところが、ダイアモンド富士が人気の理由なのである。

ダイアモンド富士を魅力的な作品に仕上げる極秘テクニック

★カメラの定番露出(フィルムの場合)★

概ねの目安(ISO50で)
★露出1★
山頂の雪がうっすら見え光芒や雲がはっきりするくらいが目安
シルエットの山頂をアップでF22 1/250前後
ダブルダイアモンド富士F22 1/125前後
風景も入れて撮るF22 1/60前後

作例写真1

使用カメラ ペンタックス67 55mm F16 1/125 これは適正 ○

F16.5 1/125 ×
 逆さ富士を入れたダブルダイアモンド富士と山頂ダイアでは露出が2段ほど変わってくる。山頂ダイアを狙う場合はカメラの露出計でマイナス1〜2段程度に設定する。 また湖面を入れたダブルダイアモンド富士の場合はマイナス1段程度にする。上記露出が撮影する際の目安である。適正露出は山肌が若干見える程度が望ましい。

★露出2★

ペンタックス67 55mm F22 1/125 日の出前
絞りは最小絞りにして光芒は鋭く細く

ダイアモンド富士の撮影は、基本的には最小絞りを使用する。絞りが少しでも開いていると、その ぶん太陽の光芒が大きくなり、太陽自身もボヤッとする。日の出後はもちろんのこと、日の出前も絞りはできるだけ絞り、光芒 をより細く鋭くしたい。また同時にフレヤーやゴーストなどを最小限にする効果もある。

F22 1/250 日の出後

絞り羽根枚数(8枚)

絞り羽根枚数(9枚)
★レンズ★
絞り羽根が偶数なら光芒は偶数,奇数なら光芒の数は倍になる

ダイアモンド富士の撮影は、基本的には最小絞りを使用する。絞りが少しでも開いていると、その ぶん太陽の光芒が大きくなり、太陽自身もボヤッとする。 日の出後はもちろんのこと、日の出前も絞りはできるだけ絞り、光芒 をより細く鋭くしたい。また同時にフレヤーやゴーストなどを最小限にする効果もある。

★タイミング1★

太陽が山頂から顔を出し半分くらい出る直前がチャンス!

ペンタックス67 55mm F22 1/60 グッドタイミング 〇
太陽が山頂から半分くらい出たとき(沈む時)にシャッターを押すと、太陽の光芒もはっきりと出て 写真に差が出る。写真からもわかるように太陽が沈む瞬間と半分出ているときでは光芒の出方がかなり違っている。ダイアモンド富士 の雰囲気が良いのは、太陽が半分の時に撮った光芒がはっきり出ている上の写真である。

F22 1/60 早かった! ×


★構図1★

周囲の情景を取り入れて画面に変化をつける

ペンタックス67Ⅱ 55mm F22 1/125
ダイアモンド富士に狙いを定めていると、富士山上空に吊る雲やうろこ雲が発生していることがある。富士山だけを狙うことだけに夢中になるのではなく、 周囲のさまざまな状況にも常に気を配っておきたい。レンズワークを活かして雲を説教的に利用しよう。構図に変化がつき、写真にも差がでることは間違いない。

ペンタックス67Ⅱ 75mm F22 1/125 雲を除外×

★構図2★

富士のピークは真ん中からずらす

ペンタックス67Ⅱ 300mm F22 1/125
ダイアモンド富士は山頂付近から太陽が上がる状態なので、構図的には日の丸構図になることが多い。しかし、山頂付近に現れる雲を 取り入れ、富士山を画面の左右に振り、富士山と雲の対比をうまく表現することもできる。また、太陽の出る位置を画面の中央に 構成し山頂を若干ずらすと安定した構図が得られる。

★タイミング2★

プラスワンの要素が加わる瞬間を待つ、ただし待ちすぎはゴーストの原因にも

ペンタックス67 55mm F22 1/125 中央の湖面も輝く◎

田貫湖のベストシャッターチャンスは山頂、湖面、対岸の真ん中の光の三点が光ったとき。このような瞬間には なかなか出会えるわけではないが、根気よく待ってもうひとつの要素を加えるとさらに変化がつく。ただし、待ちすぎはゴーストの原因 にもなるので注意したい。

中央の輝きはない○


ゴーストが出てしまった×


さざ波で湖面が揺れた△


最良の機材を選んでシャッターチャンスに集中
フリーソフトで有名な「カシミール」で簡単にダイアモンド富士の場所と時間を割り出すことができる。撮影場所が特定できればあとはシャッターチャンスを待つのみだ。
 レンズは可能であれば短焦点のレンズを使いたい。ズームレンズはレンズ構成枚数が多いためゴーストやハレーションの原因となるからだ。 望遠レンズは、雲の変化や山頂アップのダイアモンド富士を撮影するには適しているが、撮影場所周辺の雰囲気は取り込めない。 そのため標準レンズや広角レンズを使い、前景などを入れて撮影することをお勧めしたい。
 シャッターチャンスは一瞬なので、光が射し込んだ瞬間から連続してシャッターを押して、後からお気に入りのカットを選ぶようにしよう。

まとめ

いかがでしたか?撮影するためのヒントになれば幸いです。素晴らしい富士山を撮影するためには色々なシチュエーションが あります。富士山撮影に行くことを決めたら何処で何が撮影したいのか決めると良いでしょう。素晴らしい富士山が撮影できると思います。 あとは幸運を祈るだけです。
富士彩景では他にも様々なシーンで撮影したダイヤモンド富士の作品を多数公開中です。ぜひご覧ください。 次回のブログをお楽しみに!


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