フルサイズとfujifilm X-H2の画質を比較
2022年のデジタルカメラで一番ホットな話題は、APSセンサーで初の4020万画素のイメージセンサーを搭載したfujifilm X-H2が発売になったことでしょう。 従来までAPSセンサーを搭載したカメラは2600万画素程度が最高画素でした。
暫くメイン機材がD810だったので久々に機材の更新をして個人的に気になっていたフルサイズセンサーNikon D810とAPSセンサーで4000万画素のfujifilm X-H2、 参考画像としてfujifilm X-E4、Olympus E-M1mark2を撮影してどれくらい画質が違うか検証しました。
Nikon D810とfujifilm X-H2は下記の条件で撮影をしました。
1 同一場所で同一時間の撮影
2 ISO感度は200で統一
3 fujifilm X-H2はマウントアダプタを使用してNikkkor AF-S24-70mmF2.8で撮影
左はNOVOFLEX製ニコンオリンパス用マウントアダプター
現在販売されていなく別メーカー取り扱い中
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写真右のK&F製ニコンフジ用マウントアダプター
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4 絞りはF2.8 4.0 5.6で撮影した中で画質が良いF5.6を使用
5 カメラは三脚に固定、同等の画角にするため液晶モニターを確認してセルフタイマーを使用
6 フルサイズカメラの仕様
ニコンD810+NIKKOR AF-S24-70f/2.8ED
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7 APSの仕様
fujifilm X-H2+NIKKOR AF-S24-70f/2.8ED
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K&F Concept(NIKON-FX)マウントアダプター
写真右のK&F製ニコンフジ用マウントアダプター
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8 参考APS(2610万画素)の仕様
fujifilm X-E4+NIKKOR AF-S24-70f/2.8ED
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K&F Concept(NIKON-FX)マウントアダプター
9 参考フォーサーズ(2037万画素)の仕様
Olympus EM-1Mark2+NIKKOR AF-S24-70f/2.8ED
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NOVOFLEX(NIKON-フォーサーズ)マウントアダプター
10 画像は全てライトルームでWBはベルビアもしくはVIVIDなどの風景プロファイル、自動補正(色や階調)をしています。
11 プライバシーを考慮して人の顔は消してあります。
それでは見て行きましょう。
撮影場所は近所の公園の高台で撮影しました。
※画像を選択すると別のページで等倍サイズを見ることができます。
①ニコンD810+AF-S24-70mmF2.8 絞りF5.6
②Fujifilm X-H2+Nikkor AF-S24-70mmF2.8 絞りF5.6相当
③ ①と②の看板部分を等倍(100%)の大きさで並べました。
画素数の違いでD810は少し小さいですが右のX-H2のサイズと比較すると違いがわかりますか?
看板には「みんなで力を合わせて新型コロナウィルスの感染拡大を防ぎましょう」と記載されていますが両方とも看板の文字を読むことができます。
細かく見るとD810に比べてX-H2はややぼやけている感じがします。また後ろの芝ですがX-H2は少しぼやけている感じがします。いずれもライトルームから フォトショップに転送をして100%でレイヤーに移動してJPEG化しているため圧縮率がX-H2が高いわけではありません。
センサーに対して1ドット当たりの情報量がD810の方が余裕がありラティチュードの表現幅が良いのでしょうか? しかしレンズや絞りは同一の条件でよく見てこの程度の違いなのでX-H2の4000万画素は素晴らしくフルサイズと同等の画質と言えるでしょう。
④ ③の写真は看板の大きさが少し違うためD810の写真を1.1倍(110%)に拡大して同じ大きさにして並べました。
比較するとNikon D810の写真は文字がはっきりしている気がしますが写真は拡大しているためややぼやけています。 既に上にも書いたようにX-H2は少しぼやけているためこの写真ではほぼ互角です。逆に言えばD810の高いポテンシャルにびっくりです。
⑤Fujifilm X-E4+AF-S24-70mmF2.8 絞りF5.6相当
fujifilm X-E4の画像です。センサーが2610万画素のため①や②より分解能が低いことがわかります。文字の分解では読み取りが厳しいです。
⑥ ①と②と⑤の看板を同一の大きさで並べました。
もう説明の必要はないですね。次世代カメラFujifilm X-H2はフルサイズ機を超えるメイン機として十分な性能と画質なのがよくわかります。
⑦Olyumpus E-M1Mark2+Nikkor AF-S24-70mmF2.8 絞りF5.6相当
⑧ ①と②と⑤と⑦の看板を同一の大きさで並べました。
センサーの違いは一目瞭然です。マイクロフォーサーズセンサーのオリンパスは読み取りが不可能です。写真撮影で ここまで解像する必要はあるか?ともし質問があれば答えはNOと思います。より良い機材で撮影するよりもシャッターチャンスをいかに 逃さないで撮影するかです。
多少のピンボケよりシャッターチャンスです。センサーの違いによるテストを初めて実施しましたがこのテストを きっかけに個人的には増えた機材を整理しなければならないと感じました。カメラそのものが好きなので仕方ないですね。
≪まとめ≫
Fujifilm X-H2はX-T4やX-E4の次世代APSセンサーとして4000万画素を超えました。デジタルカメラが主流になってから 画素数が話題となることが多いですがキャノンから2000年にIXYデジタルが発売されたとき200万画素でしたがこれだけ画素数があれば十分と思ったことがありました。
その後、1000万画素、2000万画素となりついにAPSセンサーで4000万画質を越えました。終わりがないデジタルカメラのアップデートですが純粋に写真を楽しむのであれば 現在一番のお気に入りがFujifilmのX-E4です。X-H2も良いカメラですが軽いボディは撮影時の一番の武器となります。
またフィルムシミュレーションができるフジフィルムは他のメーカーにない魅力です。今回イメージセンサーの推移を備忘録としてこのような記事を作成しました。皆さまも参考にしていただければ思いますが システム移行するのであれば自己責任でお願いします。
★このブログで使用したカメラ機材
▲お薦めの三脚
私が現在使用している三脚はベルボンカルマーニュー630です。軽くて丈夫なので安心して使用できます。 発売当時は雲台を入れて10万オーバーでしたが今は値段も安くなりお勧めです。特徴は三脚はカーボン素材、雲台はマグネシウム素材なので非常に軽く堅牢です。 エレベータも付属しているので高さの調整は簡単です。お勧めの三脚をご紹介します。
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▲三脚と同時にカメラのブレ防止用にリモートレリーズを使用しましょう
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※ケーブルレリーズではなく無線レリーズもあります。富士彩景ブログ 無線レリーズで撮影を便利にしよう
▲専用カメラ雲台
カメラ雲台は三脚に付属の雲台で問題ないのですがさらに画角の微調整をするならこのマンフロットギア410がお勧めです。私も現在愛用しています。 特徴はカメラをワンタッチで装着できること、そして縦横の微調整が優れていて構図の設定には最高のカメラ雲台です。
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