ハッセルブラッドの魅力や取扱について

ハッセルブラッドの66フォーマットに憧れて購入した503CXiですが、スクリーンを上から覗くファインダーは今のデジタルカメラでは味わえない良さがあります。レンズは泣く子も黙るツアイスレンズでしたが標準の80mmレンズセット以外は 高価すぎて買うことができませんでした。

撮影機材 ハッセルブラッド編

  • ハッセルブラッド購入記

  • レンズ描写比較


  • ハッセルブラッド
    ハッセルカメラ1
    ハッセルカメラ2

     ついにハッセルを購入してしまいました・・・
    と言っても中古の503CXです。 このタイプは503CW(1996年発売)よりも2世代?古いタイプで発売は1998年です。 現行タイプとの違いはモータードライブが使用できないこと、シャッターレリーズの形状が違うことです。 また前モデル500CMの違いはミノルタ社(現ソニー)によってデザインされたアキュートマットスクリーンが採用されたことです。 スクリーンのお陰で1段ほど明るくなりピント合わせがしやすいのが特徴です。

     ハッセル購入の経緯ですが、いつもフラリと行く目黒にある三宝カメラで中古の500CMがレンズセットで13万円前後で 販売されていたのがきっかけです。価格帯の幅はどのカメラもおおよそ記憶しているので相場的に安くなってきたと感じたことでした。 カメラといえばレンズではなく私の場合カメラウィルスですが・・相変わらず中古カメラウィルスにかかってるとはこの時点では思いもしませんでした。 ネットサーフィン中にYAHOOのオークションで15万円也の503CX+レンズ、A12ホルダーセットを発見!?

     質問で発送場所を問い合わせると自宅から車で10分程度の方でした。中古相場から考えても通常は18万から24万ほどするので安い・・・・。
    しかし故障した場合の保証を考えると・・・・どうしよう?!
    とりあえず直接商品を見ることが可能とのことAさんに会いカメラを見せてもらう事にしました。 Aさんはクラッシックカメラに色々はまっており現在スーパーイコンタ、ライカM3などをお持ちでした。 カメラ談議をしながら見ているとボディ内に2箇所亀裂を発見・・・・・。
    聞いてみるとAさんも知らなかったとのことでした。何なら14万に負けますよと言われましたがあわてずに「とりあえず検討します」の返事で別れました。

     翌日銀座・新橋界隈の舶来カメラ専門店で今回の真相を確認しました。
    お店に行くとあるある・・「この503CXを見せて下さい」
    恐る恐るボディを手に取り例の亀裂を探しました・・あるある?!ある意味ここで安心している自分
    店員さんに亀裂のことを確認すると
    「ハッセルはレンズですよ、このくらいは大丈夫でしょう」
    と一言・・・・
    「うーんなんていいかげんな返事だこと」
    「納得できるようなできないような・・・納得ができない」
    そう思いながら結局電話も含め7、8件ほど確認しましたが想像したよりも亀裂の入ってるカメラボディが多かったです。
    ハッセルブラッドパルパス傷
     しかしそれだけでは心配なので念には念を入れて(しつこい)正規取扱いのシュリロに電話で問い合わせました。
    応対した担当者によるとスポンジのような光漏れ防止のモルトプレーンと同じでその個所も劣化するとのことでした。 名前はパルパス材の名称で経年劣化による縮みが原因とのことでした。

     これは500CMで問題となっていた内面反射を防止する為に貼り付けたもので、 問い合わせも割とあるらしくオーバーホールで交換可能とのことでした。 この箇所がポロポロと剥がれてくる可能性はあるが、現在までにそのようになった事例は 聞いた事がないのとの回答でした。

     とりあえず再度Aさんに電話で話をしました。どちらにしても格安なので購入させていただくことになり ボディをAさん宅まで引き取りに行きました。とても応対のよい方でハッセルの専門書2冊をいただきさらに ブローニーのフィルムを10本ほどいただき逆に恐縮してしまいました。 またこのボディはAさんが昨年年末に中古で購入しており保証書も残っていたのでそれもいただきました。

    とても良い買い物ができて満足でした。ところで私の購入したボディは並行品と言われる物で★(スターマーク)がありません。
    ハッセルカメラスターマーク1写真1
    ハッセルカメラスターマーク2写真2
    ハッセルカメラスターマーク3写真3

    写真1は503CXの文字がありますが正規品は5の前に★があります。
    写真2は緑の丸いボタンがありますが正規品はここに★があります。
    写真3は12のマークがありますが正規品はこの上に★があります。

     ご存知ない方もいるかもしれませんので正規品と並行品の違いを述べたいと思います。
    まず★マークについてですがこれはボディ、レンズ、フィルムホルダーに各々ついてます。
     1 ★マークがあると
      ・新品で購入した場合保証が3年ついてくる。
      ・修理代金を半額にしてくれる。
     2 逆に★マークがないと
      ・保証がない。(もちろん新品購入の場合お店によっては1年くらい保証がある)
      ・修理代金は全額負担^^;
    (ただこれはシュリロに直にもっていくと30%オフにしてくれるそうです)
    参考までにボディのオーバーホール代金は7万也です。
    どちらにしろ★マークは正規で購入した安心マークなのです。


    故障について
    よく壊れるのはレンズの脱着の際が多いらしく制約がいろいろあります。
     ① シャッターチャージしない状態でレンズは脱着しない。
     ② ミラーアップをした状態でレンズを脱着しない。
     ③ ミラーアップをした状態でホルダーを脱着しない。
     ④ 引き蓋をつけた状態でホルダーをはずしてはいけない。

    ①~④について気をつけて操作をすれば壊れないそうですが故障の原因になるため注意が必要です。
    しっかりと撮影の儀式?をしましょう。

    中古購入時の注意点は?
     ① ★マークのあるタイプを選ぶ(中古でも★マークは有効)
     ② シャッターを押してフィルムチャージをした一連の操作はどうか確認する。
    ハッセルセッティング
     ③ ホルダーの外と中の番号の一致を確認する。
     (こだわることはあまりないかも?)
    写真のようにホルダー外側の下3桁と内側3桁が一致してるかどうか。
    写真の場合793を見る(一致してないとニコイチの可能性がある)
     ④ ホルダーの巻き上げを回して固い場合は避ける。
     ⑤ レンズ内のほこり、絞りの油漏れ、ピントヘリコイドの回転がスムーズかどうか確認する。
     ⑥ ホルダーとボディのガタツキがあるかどうか調べる。
     ⑦ できればボディ内の亀裂があるかないか確認する。


    ハッセルブラッドレンズ描写比較
    ハッセルブラッド作例1
     上記の写真は富士宮の桃の花なのですが左右を見比べてください。
    左がハッセルレンズプラナーCF80㎜、右がペンタックス67用ペンタックス55㎜使用です。

     撮影条件は同様にPLフィルターを使用してます。露出は共にF22で1/4です。
    ざっと見比べると花のピンク色が左の方が増していて、まるで右の色に対してマゼンタを加えたようです。 また同様に空の色も左の方が青色が更に増しています。ハッセルのレンズは抜けが良いとか花の色が綺麗だと 言われますがこんな結果が出ました。
    参考までにスキャナー取り込みは同時に取り込みをしています。ただ原画はよく分かりますがWEBでは わかりづらいかもしれないですね。
    ハッセルブラッド比較用写真
     この写真は芝川町のしだれ桜ですが露出もさきと同じF22、1/4でPLフィルターを使用してます。 いかがでしょうか?しだれ桜のピンクが右のハッセルのレンズの方が増しているのが分かりますか?これも原画では よく分かります。

     今回購入したハッセル一式はとりあえず現在の所、ホルダーの光漏れもなくボディに亀裂がある以外他に異常がないので大丈夫ですが FPNのハッセルに詳しい会員さん曰わくハッセルは巻き上げ部分が良く故障するとのことでした。修理を結構したそうで それが原因でいやになり処分したそうです。大事には使用するつもりですが何せ私のは並行品なので修理代が?! ばかにならない。故障しないことを願いつつ長いつきあいをしたいと思ってます。

    使用カメラ


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